電子車検証を会社に提出するとき|通勤許可・車両管理で券面コピーが足りない理由
マイカー通勤の許可申請、社用車の管理台帳、駐車場の契約、取引先への車両登録——「車検証のコピーを提出してください」と言われる場面は意外と多くあります。
ところが電子車検証では、券面をコピーしても車検の有効期間も所有者の住所も写りません。提出先が求めている情報が抜け落ちてしまいます。この記事では、提出を求められたときの正しい出し方を整理します。
なぜ券面のコピーでは足りないのか
電子車検証の券面に印刷されているのは、継続検査で変わらない基礎的情報だけです。
| 提出先がよく求める項目 | 券面コピーに写るか |
|---|---|
| 自動車登録番号・車両番号 | 写る |
| 車台番号 | 写る |
| 車名・型式・初度登録年月 | 写る |
| 使用者の氏名 | 写る |
| 車検の有効期間の満了する日 | 写らない |
| 所有者の氏名・住所 | 写らない |
| 使用者の住所 | 写らない |
通勤許可や車両管理では車検の有効期限の確認が目的であることが多く、まさに写らない項目が必要になります。
提出方法①|閲覧アプリの電子署名付きPDF(推奨)
車検証閲覧アプリでICタグを読み取り、車検証情報が記載されたPDFをダウンロードします。
- 券面に出ない有効期間・所有者情報・使用者住所まで含まれます
- 電子署名が付いており、改ざん検証に対応しています。提出先が内容の正当性を確認できます
- そのままメール添付でも、印刷して提出しても構いません
社内提出であれば、PDFのまま送るのが最も手間がかかりません。
提出方法②|自動車検査証記録事項
電子車検証の交付時・記録更新時に渡されるA4の補助書面です。券面に出ない項目が印字されているので、これをコピーして提出すれば必要な情報が揃います。
手元にない場合は、閲覧アプリでPDFをダウンロードするか、運輸支局等の窓口・設置された印刷端末で入手できます。
提出方法③|券面のコピー(不足に注意)
ナンバーと車台番号だけで足りるケースなら、券面のコピーでも構いません。ただしコピー機のフィーダー(自動原稿送り)機能を使うとICタグが破損するおそれがあります。必ず原稿台に置いてコピーしてください。
ICタグが破損すると読み取れなくなり、管轄の運輸支局等での再交付が必要になります。券面をコピーすること自体は問題ありません。
場面別の使い分け
| 場面 | 推奨する提出物 |
|---|---|
| マイカー通勤の許可申請 | 閲覧アプリのPDF(有効期限の確認が目的のため) |
| 社用車の管理台帳への登録 | 閲覧アプリのPDF、または記録事項 |
| 駐車場・車庫の契約 | 記録事項(使用者の住所が必要なことが多い) |
| 自動車保険の手続き | 閲覧アプリのPDF |
| 整備・車検の依頼 | 電子車検証の現物(工場側で読み取ります) |
注意点|原本を渡さない
運行時の備付け義務は変わりません
電子車検証は運行時に車へ備え付ける義務があります。提出のために原本を長期間預けるのは避け、PDFや記録事項で対応してください。印刷したPDFは車検証の代わりにはなりません。
また、券面にはセキュリティコードが記載されています。これはICタグの中身を読み取るためのコードなので、不特定多数に渡る形でのコピー提出は避けるほうが安全です。
総務・車両管理担当の方へ
社員から車検証のコピーを集めている企業では、電子車検証への切り替えが進むにつれて「提出されたコピーに有効期限が載っていない」という問題が起きます。
- 提出フォーマットを「閲覧アプリのPDF、または自動車検査証記録事項」と明記して案内する
- 券面コピー不可、と書いておかないと券面だけが集まります
- 有効期限をデータで管理し、更新月に自動で確認依頼が出る形にしておく
車両を多く扱う事業者であれば、車検満了日を台帳で持ち、期限が近い車両を抽出できる仕組みが不可欠です。整備・車販を業とする事業所なら、自動車整備システムや車両販売システムにデータを取り込んでおけば、車検案内と車両管理を同じ台帳で回せます。
電子車検証は券面を見ても車検満了日も所有者情報も分かりません。預かった車検証を目視して台帳に書き写す運用は成り立たなくなり、車検案内の精度がそのまま入庫台数に響きます。閲覧アプリが出力したデータを取り込める自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)に切り替えれば、車両台帳への手入力をほぼなくせます。 整備システム 比較や整備ソフト おすすめの条件を知りたい方、整備ソフト 安い製品や長期契約に縛られない整備システム リースなしの導入形態を探している方は、 整備システム比較.comで主要製品の機能・価格を比較できます。整備・車販・鈑金を一体で扱う DREAM POWER(新車の仕入れルート確保)(日本カーネット)の総合案内もあわせてご覧ください。
