電子車検証を整備システムに取り込む方法|閲覧アプリ連携の手順と必要な機器【整備工場向け】
電子車検証は券面に車検満了日も所有者の住所も載っていないため、預かった車検証を見て台帳に書き写せません。整備工場・販売店では、車検証閲覧アプリで読み取った情報を自動車整備システムにどう入れるかで、1台ごとの登録時間と転記ミスの数が変わります。
この記事では、電子車検証の情報を整備システムに取り込む4つの方法を比べたうえで、日本カーネットの整備システム「DREAM POWER」で閲覧アプリと連携する手順(初期設定から取得まで)を、PC版・スマートフォン版の実際の画面で説明します。
電子車検証の情報を整備システムに取り込む4つの方法
電子車検証の情報を整備システムへ入れる方法は、手入力、JSONファイル取込、閲覧アプリとのAPI連携、券面の二次元コード(QRコード)読み取りの4つです。閲覧アプリが無料で使える一方、取り込みの手間は整備システム側の対応で決まります。手入力は機器が要らない代わりに転記ミスが起きやすく、JSONファイル取込はPC版の閲覧アプリでファイルを保存して選ぶ操作が毎回発生します。API連携は閲覧アプリで読み取ったあと、整備システムに電子車検証管理番号を入れて取得するだけで、ファイルの保存や選択が要りません。スマートフォンで読み取れるかどうかも方法によって違うため、受付の台数と使う端末に合わせて選びます。
| 方法 | 流れ | 必要なもの | 向いている現場 |
|---|---|---|---|
| 手入力 | 閲覧アプリの画面を見て、整備システムに打ち込む | 閲覧アプリ | 入庫が少なく、取り込みに対応していないシステムを使っている |
| JSONファイル取込 | 閲覧アプリ(PC版)でファイルを出力し、整備システムで選んで取り込む | PC+ICカードリーダ、取込対応の整備システム | PCで受付をしていて、ファイル操作に慣れている |
| API連携 | 閲覧アプリで読み取り、整備システムに管理番号を入れて「取得」 | PC+ICカードリーダ、またはNFC対応スマートフォン。API連携対応の整備システム | 台数が多い、スマートフォンでも受付したい |
| QRコード読み取り | 券面の二次元コードをスキャナーで読み取る | 二次元コードスキャナー、対応する整備システム | ICタグを読まずに券面から素早く登録したい |
整備システム「DREAM POWER」の電子車検証連携でできること
整備システム「DREAM POWER」は、電子車検証の交付が始まった2023年1月の時点(Vol612)でJSONファイル取込に対応し、2024年5月(Vol624)からは閲覧アプリとのAPI連携に対応しています。
- 管理番号を入れて「取得」を押すだけで、車両登録画面に車検証の内容が入ります
- 普通車(登録車)・小型二輪に加えて、軽自動車にも対応しています
- スマートフォン(NFC対応機種)の閲覧アプリでも連携できます
- 従来どおりJSONファイルで取り込む方法や、オプションのQRコードスキャナーでの読み取りも使えます
整備と車両販売を同じ顧客・車両データで扱うため、取り込んだ車両情報は車検案内や車両販売システム(車販ソフト)側の業務でもそのまま使えます。
事前準備
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| DREAM POWER | VOL651以降。2026年9月7日に閲覧アプリ側の仕組みが切り替わり、VOL651より前のバージョンでは連携できません |
| 車検証閲覧アプリ | 最新版に更新しておく(PC版はMicrosoft Store、スマートフォン版はApp Store・Google Playから入手) |
| パソコンで読む場合 | Windowsパソコンと、国土交通省が動作確認済みとして公開しているICカードリーダ |
| スマートフォンで読む場合 | NFC対応のiPhone・Androidスマートフォン(iPadはNFC非搭載のため対象外) |
閲覧アプリの対応OSやICカードリーダの一覧は、国土交通省の電子車検証特設サイト(国土交通省ウェブサイト)で最新の情報を確認してください。
PC版:初期設定と読み取りの手順
初期設定(最初に1回)
連携は、閲覧アプリにDREAM POWERのアクセスIDとアクセスキーを登録して使います。読み取りに使う閲覧アプリごとに1回ずつ設定します。
- 閲覧アプリの左メニューから[連携モード]を開くと、アクセスIDとアクセスキーの入力欄が出ます
- DREAM POWERの車両登録画面で[電子車検証]ボタンを押し、[連動情報]を開きます
- 表示されたアクセスIDとアクセスキーをそれぞれ[コピー]し、閲覧アプリの入力欄に貼り付けます
- [ログイン状態を保持する]にチェックを入れて、[読取開始]を押します

初期設定をしていない閲覧アプリで読み取った車検証は、API連携では取り込めません(JSONファイルでの取り込みは引き続き使えます)。
読み取りから取得まで
- 閲覧アプリで電子車検証のICタグを読み取り、表示された電子車検証管理番号をコピーします
- DREAM POWERの車両登録画面で[電子車検証]を開き、管理番号を貼り付けて[取得]を押します


スマートフォン版の手順
スマートフォンの閲覧アプリは、ホーム画面のアイコンから起動すると連携できません。DREAM POWERの画面に出るQRコードから起動します。
- DREAM POWERの車両登録画面で[電子車検証]→[連動情報]を開き、[iPhone]または[Android]を押します
- 表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、[連携モード]を押します(閲覧アプリが入っていなければ、ここからストアに移動してインストールします)
- 閲覧アプリが起動したら、セキュリティ認証で電子車検証のセキュリティコードを入力し、ICタグにスマートフォンをかざします
- 表示された電子車検証管理番号を、DREAM POWERの[電子車検証]画面に入力して[取得]を押します

JSONファイルで取り込む方法
API連携を使わない場合は、PC版の閲覧アプリで出力したファイルを取り込みます。閲覧アプリの[設定]で、車検証情報取込みファイルの出力形式が「JSON形式」になっていることを確認してください(初期値はJSON形式です)。
- 閲覧アプリでICタグを読み取り、車検証情報のファイルを出力します
- DREAM POWERの車両のナンバー登録画面をキャンセルし、[外部取込]を押します
- ダウンロードフォルダから、更新日時を確認して取り込むファイルを選び、[開く]を押します
取り込むときの注意点
- 読み取りから1日以内に取得する:API連携での取得は、閲覧アプリで読み取ってから1日以内に行います
- メンテナンス中は取得できない:取得は24時間365日できますが、閲覧アプリ側のメンテナンス中は止まります。日時は閲覧アプリのお知らせで確認できます
- 2026年9月の切替後は初期設定のやり直しが必要:閲覧アプリ側のアクセスID・アクセスキーが変わったため、VOL651に更新したあと、上の初期設定をもう一度行います
- 連携が止まっているとき:二次元コードの読み取りか手入力で登録できます
- ICタグを傷めない:折り曲げや強い圧力でICタグが壊れると読み取れなくなり、再交付が必要です。コピー機の自動原稿送りにも通さないでください
よくある質問
Q. 軽自動車の電子車検証も整備システム「DREAM POWER」に取り込めますか?
取り込めます。普通車(登録車)と小型二輪に加えて、軽自動車の電子車検証も閲覧アプリ連携で取得できます。
Q. iPadで電子車検証を読み取れますか?
読み取れません。iPadはNFC機能を搭載していないため、車検証閲覧アプリの動作対象外です。NFC対応のiPhone・Androidスマートフォンか、ICカードリーダを接続したパソコンを使ってください。
Q. 自動車整備システムと自動車整備ソフトは何が違いますか?
呼び方の違いで、指しているものはほぼ同じです。見積・整備記録・請求・顧客管理・車検案内を扱う業務ソフトを、自動車整備システムまたは自動車整備ソフトと呼びます。
Q. 車両販売システム(車販ソフト)にも同じ車両情報を使えますか?
整備システム「DREAM POWER」は整備と車両販売を一つの顧客・車両データで扱うため、電子車検証から取り込んだ車両情報を車販の業務でも使えます。
Q. 整備システム 比較や整備ソフト おすすめを調べるとき、電子車検証で何を確認すればよいですか?
閲覧アプリのデータを取り込めるか(JSONファイル取込・API連携の有無)、軽自動車に対応しているか、スマートフォンで読み取れるかの3点です。取り込めない製品では、電子化されたのに手入力が残ります。
Q. 整備ソフト 安い製品や整備システム リースなしの導入形態も相談できますか?
お問い合わせフォームから、導入形態や費用を含めて日本カーネットに相談できます。整備システム「DREAM POWER」はIT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)の対象です。
整備工場・販売店の方へ
預かった電子車検証を、その日のうちに車両台帳へ
電子車検証の情報は券面ではなくICタグにあります。預かった車検証をその場で読み取り、台帳に入れてから返却する流れを作れるかが、車検案内と入庫管理の土台になります。
日本カーネットの自動車整備システム(自動車整備ソフト)「DREAM POWER」は、車検証閲覧アプリでICタグを読み取ったあと、車両登録画面に電子車検証の管理番号を入れて「取得」を押すだけで、車検証の内容を台帳に登録できます。ファイルの保存や選択は要りません。車両販売システム(車販ソフト)の機能も一体です。
- QRコードスキャナー(オプション)での読み取りにも対応
- 普通車も軽自動車も対応
- スマートフォン(NFC対応機種)の閲覧アプリでも連動
- 2023年1月の電子車検証スタート時から連携に対応
読み取りから1日以内に取得してください。スキャナーでの読み取りには専用機器が別途必要です。「整備システム 比較」「整備ソフト おすすめ」「整備ソフト 安い」「整備システム リースなし」といった条件でのご相談にも対応します。
