電子車検証の印刷方法|PDF出力・コンビニ印刷・コピーの可否を徹底解説

電子車検証になってから、「車検証のコピーを提出してください」と言われて困る場面が増えました。券面をコピーしても有効期間や所有者の住所が写っていないためです。

この記事では、電子車検証の情報を紙に出す方法(PDF出力・印刷端末・コピー)と、それぞれの注意点を整理します。コピー機のフィーダーでICタグが壊れるという重要な注意点も解説します。

方法1|車検証閲覧アプリでPDFを出力して印刷する

最も手軽なのが、車検証閲覧アプリから車検証情報が記載されたPDFをダウンロードする方法です。

手順

  1. 車検証閲覧アプリをインストールする(App Store/Google Play/Microsoft Store)
  2. 券面のセキュリティコードを入力し、ICタグを読み取る
  3. データ出力からPDFをダウンロードする
  4. スマートフォンやパソコンから印刷する

このPDFの特徴

  • 電子署名が付いており、改ざん検証に対応しています。提出先が内容の正当性を確認できます
  • 券面に印刷されない有効期間・所有者情報も含まれます
  • 他のソフトとの連携に使えるファイル形式での出力にも対応しています

※印刷したPDFは、あくまで内容確認用の控えです。車に備え付ける車検証の代わりにはなりません。

コンビニで印刷したいとき

PDFをスマートフォンに保存できていれば、コンビニのマルチコピー機のネットプリント/ネットワークプリントサービスを使って印刷できます。アプリ内で直接コンビニ印刷ができるわけではなく、いったんPDFとして保存し、各コンビニの印刷サービスに登録するという流れになります。

方法2|自動車検査証記録事項を入手する

自動車検査証記録事項は、ICタグに記録されていて券面に出ない項目が印字されたA4の補助書面です。入手方法は3つあります。

  • 電子車検証の交付・記録更新時に運輸支局等の窓口で受け取る
  • 車検証閲覧アプリでPDFをダウンロードする
  • 運輸支局等に設置された印刷端末で印刷する

提出先から「車検証の記載事項が全部分かるもの」を求められたときは、この記録事項が最も分かりやすい形です。

方法3|券面をコピーする(要注意)

電子車検証の券面をコピーすること自体は可能です。ただし重大な注意点があります。

フィーダー機能は使わないでください

国土交通省は、コピー機のフィーダー(自動原稿送り)機能を使うとICタグが破損する可能性があると案内しています。電子車検証をコピーするときは、必ず原稿台(ガラス面)に置いてコピーしてください。

ICタグが破損すると読み取れなくなり、管轄の運輸支局等で再交付の申請が必要になります。台紙とICタグを合わせたものが電子車検証であり、ICタグを切り取ると無効な車検証になります。

また、券面のコピーには有効期間・所有者の氏名住所・使用者の住所が写りません。提出先の求める情報がそれらを含む場合、券面コピーだけでは足りない点に注意してください。

目的別|どの方法を選べばよいか

目的おすすめの方法
自動車保険の手続きで内容を提出する閲覧アプリのPDF(電子署名付き)
会社・勤務先に車検証を提出する閲覧アプリのPDF、または自動車検査証記録事項
車検満了日だけ知りたい閲覧アプリで画面確認、または検査標章
ナンバー・車台番号だけ必要券面のコピー(原稿台で)または二次元コードの読み取り
手元にスマートフォンがない運輸支局等の印刷端末・窓口で記録事項を入手

よくある質問

PDFはどこに保存されますか?

アプリからダウンロードすると、端末の標準的な保存先(iPhoneならファイルアプリ、Androidならダウンロードフォルダなど)に保存されます。保存先が分からないときは、端末のファイル管理アプリで「ダウンロード」を確認してください。

印刷したPDFを車に積んでおけば車検証の代わりになりますか?

なりません。運行時に車へ備え付ける義務があるのは電子車検証そのものです。印刷物は控えとして扱われます。

紙の車検証に戻すことはできますか?

できません。電子車検証の交付対象となる手続きを行った場合、紙の車検証には戻せません。

事業者の方へ|「コピーして綴じる」運用は見直しどき

整備工場・販売店では、預かった車検証をコピーしてファイルに綴じる運用が長く続いてきました。電子車検証ではこの運用に3つの問題があります。

  • コピーのたびにICタグ破損のリスクがある(特にフィーダー使用時)
  • 券面コピーには満了日も所有者住所も写らないので、台帳の情報が埋まらない
  • 紙で持つ限り、車検案内の抽出が手作業になる

閲覧アプリで読み取ったデータをそのまま業務システムに取り込む運用に切り替えれば、破損リスク・入力工数・案内漏れの3つを同時に解消できます。

整備工場・車両販売店の方へ|電子車検証は「読み取れる体制」が前提になります
電子車検証は券面を見ても車検満了日も所有者情報も分かりません。預かった車検証を目視して台帳に書き写す運用は成り立たなくなり、車検案内の精度がそのまま入庫台数に響きます。閲覧アプリが出力したデータを取り込める自動車整備システム自動車整備ソフト)や車両販売システム車販ソフト)に切り替えれば、車両台帳への手入力をほぼなくせます。 整備システム 比較整備ソフト おすすめの条件を知りたい方、整備ソフト 安い製品や長期契約に縛られない整備システム リースなしの導入形態を探している方は、 整備システム比較.comで主要製品の機能・価格を比較できます。整備・車販・鈑金を一体で扱う DREAM POWER(新車の仕入れルート確保)(日本カーネット)の総合案内もあわせてご覧ください。

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