電子車検証の見方|有効期限はどこ?自動車検査証記録事項の読み方を項目別に解説

電子車検証を手にして最初に戸惑うのが「車検の満了日がどこにも書いていない」ことです。紙のA4の車検証には印刷されていた項目が、電子車検証では券面から消えています。

この記事では、電子車検証の券面に何が書いてあるのか、書いていない情報はどこを見ればよいのか、そして自動車検査証記録事項とは何なのかを、項目ごとに整理して解説します。

電子車検証の券面に記載されている情報

電子車検証はA6サイズ相当(横177.8mm×縦105mm)の厚紙にICタグを貼り付けたものです。券面には、継続検査や変更検査で内容が変わらない「基礎的情報」だけが印刷されています。

  • 自動車登録番号または車両番号(いわゆるナンバー)
  • 車台番号
  • 交付年月日
  • 使用者の氏名または名称
  • 車名・型式
  • 初度登録年月
  • セキュリティコード(閲覧アプリで使用)
  • 二次元コード(QRコード)

これらは車検を受けても変わらない情報なので、券面が再発行されなくても困りません。逆に言えば、券面に印刷された情報が変わる手続きをするときだけ、運輸支局等で新しい電子車検証の交付を受けることになります。

券面に「書かれていない」情報とその確認方法

次の情報は券面に印刷されず、ICタグの中に記録されています。

券面に出ない情報なぜ券面に出ないのか
自動車検査証の有効期間の満了する日車検のたびに変わるため。ICタグを書き換えるだけで更新できるようにした
所有者の氏名・住所所有者変更のたびに変わるため
使用者の住所引っ越しなどで変わるため
使用の本拠の位置同上
備考欄の一部(牽引車情報等)変更が生じうる情報のため

確認方法は3つあります。

  1. 車検証閲覧アプリで読み取る:券面のセキュリティコードを入力し、NFC対応スマートフォンまたはICカードリーダでICタグを読み取ります
  2. 自動車検査証記録事項を見る:交付時・記録更新時に渡される補助書面です(詳しくは後述)
  3. 検査標章(車検ステッカー)で年月だけ確認する:日付単位までは分かりませんが、満了年月は分かります

自動車検査証記録事項とは|電子車検証との違い

自動車検査証記録事項は、電子車検証の交付時やICタグの記録更新時にあわせて渡されるA4の補助的な書面です。ICタグに記録されていて券面には出ない項目が印字されているため、アプリを使わなくても内容を確認できます。

混同しやすいポイント

法律上の自動車検査証は、あくまで電子車検証(ICタグ付きの券面)のほうです。自動車検査証記録事項は「中身を読みやすくした控え」という位置づけで、これ自体が車検証の代わりになるわけではありません。運行時に車へ備え付ける義務があるのは電子車検証です。

自動車検査証記録事項の入手方法

  • 電子車検証の交付・記録更新時に運輸支局等の窓口で受け取る
  • 車検証閲覧アプリでPDFデータをダウンロードする
  • 運輸支局等に設置された印刷端末で印刷する

なくしてしまった場合も、上記の方法で再度入手できます。

紙の車検証と電子車検証の違い(一覧)

項目従来の紙の車検証電子車検証
サイズA4サイズA6サイズ相当(横177.8mm×縦105mm)
素材厚紙+ICタグ
有効期間の満了する日券面に印刷ICタグに記録
所有者の氏名・住所券面に印刷ICタグに記録
使用者の氏名券面に印刷券面に印刷
使用者の住所券面に印刷ICタグに記録
確認に必要なもの目視のみ閲覧アプリ+NFC端末、または記録事項
継続検査時新しい車検証を受け取るICタグを記録更新(券面は変わらない)
車への備付け義務ありあり(変更なし)

二次元コード(QRコード)から読み取れる情報

券面下部の二次元コードは電子車検証でも印刷されています。読み取ると次の情報を取得できます。

  • 自動車登録番号または車両番号
  • 車台番号
  • 型式指定番号/類別区分番号
  • 初度登録年月/型式
  • 有効期間の満了する日

業務で車両情報を素早く取り込みたい場合、この二次元コードの読み取りが使えます。閲覧アプリでもQR2・QR3の確認に対応しています。

よくある「見方」の疑問

Aタイプ・Bタイプとは何ですか?

紙の車検証の時代に、様式の違いから2種類のタイプが存在していました。電子車検証では券面のレイアウトが統一され、記載項目も整理されています。

車検満了日が「〇年〇月」までしか分からない

それは検査標章(車検ステッカー)を見ている状態です。ステッカーには満了年月しか表示されません。日付まで正確に知りたい場合は閲覧アプリか自動車検査証記録事項で確認してください。

所有者がディーラーやローン会社になっている

所有権留保がある場合、所有者はディーラーやローン会社の名義です。電子車検証では所有者情報が券面に出ないため、確認するにはアプリまたは記録事項が必要になります。

事業者の方へ|「見る」から「取り込む」へ

整備工場や販売店にとって、電子車検証の見方以上に重要なのは車検証情報の扱い方そのものが変わったことです。

  • 券面を見ても満了日が分からないため、目視で台帳に転記する運用が成立しない
  • 1台ずつアプリで読み取って画面を見るだけでは、車検案内の管理はできない
  • 読み取ったデータをシステムに取り込み、満了日をデータとして保持するのが前提になる

車検証閲覧アプリは、PDFのほか他のソフトとの連携に使えるファイル形式での出力に対応しています。この出力を受け止められるシステムを使っているかどうかで、電子車検証時代の事務工数は大きく変わります。

整備工場・車両販売店の方へ|電子車検証は「読み取れる体制」が前提になります
電子車検証は券面を見ても車検満了日も所有者情報も分かりません。預かった車検証を目視して台帳に書き写す運用は成り立たなくなり、車検案内の精度がそのまま入庫台数に響きます。閲覧アプリが出力したデータを取り込める自動車整備システム自動車整備ソフト)や車両販売システム車販ソフト)に切り替えれば、車両台帳への手入力をほぼなくせます。 整備システム 比較整備ソフト おすすめの条件を知りたい方、整備ソフト 安い製品や長期契約に縛られない整備システム リースなしの導入形態を探している方は、 整備システム比較.comで主要製品の機能・価格を比較できます。整備・車販・鈑金を一体で扱う DREAM POWER(新車の仕入れルート確保)(日本カーネット)の総合案内もあわせてご覧ください。

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