電子車検証がもらえない・更新されないのはなぜ?車検後に届かない理由と確認方法
「車検に出したのに新しい車検証が返ってこない」「電子車検証が更新されていない気がする」——電子車検証になってから、この相談が非常に増えています。
結論から言うと、そのほとんどは不具合でも手続き漏れでもありません。電子車検証は仕組み上、車検のたびに新しく交付されるとは限らないためです。この記事では、その理由と、本当に問題がないかを自分で確認する方法を説明します。
車検を受けても電子車検証が新しく交付されない理由
電子車検証の券面には、継続検査で内容が変わらない「基礎的情報」だけが印刷されています。自動車登録番号、車台番号、使用者の氏名、車名・型式などです。
一方、有効期間の満了する日はICタグの中に記録されています。つまり車検を受けて有効期間が延びても、書き換わるのはICタグの中身だけで、券面の印刷内容は何も変わりません。券面が変わらないのですから、新しい券面を発行する必要もありません。
ポイント
券面に印刷された情報に変更がなく、ICタグの記録更新だけで完了する継続検査では、電子車検証そのものは新しく交付されません。手元の電子車検証をそのまま使い続けます。券面の交付年月日が古いままでも問題ありません。
これは、記録等事務代行者の制度とセットで設計されています。国土交通大臣から委託を受けた記録等事務代行者は、自らの事業所でICタグの記録更新と検査標章の印刷ができます。だからこそ、車検のたびに運輸支局等へ車検証を受け取りに行く必要がなくなりました。
本当に更新されているか確認する3つの方法
①車検証閲覧アプリで有効期間を読み取る
最も確実な方法です。車検証閲覧アプリに券面のセキュリティコードを入力し、ICタグを読み取ると、有効期間の満了する日が表示されます。ここが新しい日付になっていれば、正しく更新されています。
②自動車検査証記録事項を見る
電子車検証の交付時やICタグの記録更新時には、自動車検査証記録事項という補助的な書面が渡されます。ICタグに入っていて券面に出ない項目が印字されているので、アプリを使わずに満了日を確認できます。車検から戻ってきた書類の中に入っていないか探してみてください。
③検査標章(車検ステッカー)で確認する
フロントガラスに貼る検査標章には満了年月が表示されています。日付単位までは分かりませんが、年月が新しくなっていれば車検は通っています。
こんなときは?ケース別の考え方
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 車検後、券面の交付年月日が前のまま | 正常です。券面は再発行されないため日付は変わりません |
| アプリで読んだら満了日が古いまま | ICタグの記録更新が済んでいない可能性があります。車検を依頼した整備工場に確認してください |
| そもそも紙のA4の車検証のまま | 電子車検証は交付開始日以降に新たに交付を受けるタイミングで切り替わります。まだ切り替わっていないだけの可能性があります |
| 自動車検査証記録事項が見当たらない | 閲覧アプリでPDFをダウンロードするか、運輸支局等の窓口・設置端末で入手できます |
| 読み取り自体ができない | ICタグ破損の可能性があります。管轄の運輸支局等で再交付の申請が必要です |
紙の車検証には戻せない
電子車検証の交付対象となる手続きを行った場合、紙の車検証に戻すことはできません。閲覧アプリから出力したPDFを印刷したものは、あくまで内容確認用の控えです。
また、電子車検証になっても運行時に車検証を車に備え付ける義務は従来どおりです。スマートフォンの画面や印刷したPDFが、車に備え付ける電子車検証の代わりになるわけではありません。
整備工場側から見た「もらえない」問題
この誤解は、ユーザーからの問い合わせという形で整備工場の負担になっています。車検の引き渡し時に、次の3点を口頭でも書面でも伝えておくと問い合わせが減ります。
- 券面は変わらないこと(新しい車検証は出ないのが正常)
- 満了日はICタグの中にあり、閲覧アプリか自動車検査証記録事項で確認できること
- ICタグは折り曲げ厳禁で、破損すると再交付が必要になること
あわせて、工場側で満了日をデータとして管理していれば、ユーザーが自分で確認しなくても車検案内を出せます。券面に満了日が印刷されない以上、満了日はシステムで持つしかないというのが電子車検証時代の前提です。
電子車検証は券面を見ても車検満了日も所有者情報も分かりません。預かった車検証を目視して台帳に書き写す運用は成り立たなくなり、車検案内の精度がそのまま入庫台数に響きます。閲覧アプリが出力したデータを取り込める自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)に切り替えれば、車両台帳への手入力をほぼなくせます。 整備システム 比較や整備ソフト おすすめの条件を知りたい方、整備ソフト 安い製品や長期契約に縛られない整備システム リースなしの導入形態を探している方は、 整備システム比較.comで主要製品の機能・価格を比較できます。整備・車販・鈑金を一体で扱う DREAM POWER(新車の仕入れルート確保)(日本カーネット)の総合案内もあわせてご覧ください。
